医療コラム

セルソースPFC-FD Ver.2治療とは?効果・費用・治療の流れまで徹底解説

関節の痛みや腱の障害で悩んでいるけれど、「できれば手術は避けたい」「再発しない方法を探したい」そんな方に注目されているのが、再生医療の一種である「PFC-FD Ver.2治療」です。

このページでは、あおき整形リハビリクリニックで実施しているPFC-FD Ver.2治療について、仕組み・対象疾患・効果・治療の流れをわかりやすく解説します。

PFC-FD治療とは?再生医療の最新アプローチ

血小板には、組織の修復を促す成長因子が多く含まれています。

PFC-FD治療では患者さまの血液を採取し、特殊な工程を経てこの成長因子を抽出・濃縮・凍結乾燥。

その後、患部に注射することで炎症の抑制や組織修復の促進が期待されます。

PFC-FD Ver.2の特徴:より高い効果と安定性

セルソース社のPFC-FDが、バージョン2としてアップデートされました。

  • 保存期間が延び、臨床現場での取り扱いが向上
  • 成長因子の濃度がより高く、安定的に抽出可能に
  • 従来のPRP治療と比較して、より確かな臨床効果が報告されている

対象となる症状・疾患

PFC-FD治療は、以下のような整形外科的疾患に幅広く適応されます。

  • テニス肘・ゴルフ肘
  • 肩の腱板損傷や五十肩
  • アキレス腱炎や足底筋膜炎
  • 変形性膝関節症(初期〜中期)
  • スポーツによる腱障害や慢性炎症

保存療法(薬物、リハビリ)で改善が見られない方に対し、「切らずに改善を目指せる選択肢」として注目されています。

あおき整形リハビリクリニックでの治療の流れ

  • 診察・カウンセリング
  • 採血
  • 注射
  • 経過観察・リハビリ提案

診察時に患者さまの状態をしっかり評価し、PFC-FD治療が適しているかを判断します。

その後約50mlの血液を採取。セルソース社に送付して成長因子を抽出・加工します。

約3週間後、生成されたPFC-FD製剤をクリニックで患部に注射します。

症状に応じて、リハビリや生活指導を行いながら経過を追います。

治療効果と実感までの期間

  • 効果が出始めるまでの期間:2〜6週間程度
  • 効果の持続期間:6か月〜1年以上(症状や個人差による)

特に関節症や腱障害など、慢性化しているケースでも改善報告が多く見られています。

治療費用について

あおき整形リハビリクリニックでは、PFC-FD Ver.2治療を176,000円(税込)で提供しております。

費用には以下が含まれます。

  • 初回診察・カウンセリング
  • 採血・成分加工費(セルソース社への委託)
  • 注射・治療費

なお自由診療のため、健康保険は適用されません。

PFC-FD治療のメリットとデメリット

PFC-FD治療のメリットは、以下のとおりです。

  • 自然治癒力を引き出せる
  • 手術を避けられる可能性がある
  • 自己血を使用するため安全性が高い

アレルギーや感染症のリスクが極めて低く、身体に優しい治療法です。

デメリット・注意点(厚生労働省のガイドラインに基づき明示)は、以下のとおりです。

  • 効果に個人差がある
  • 再発や追加治療の可能性がある
  • 自由診療であり、公的医療保険の適用外
  • 治療後、一時的な痛み・腫れ・熱感を伴うことがある
  • 即効性はなく、効果の発現まで時間がかかることがある
  • 重度の関節変形や断裂がある場合には、適応外になることがある

すべての方に改善が見られるわけではなく、症状や疾患の程度、生活習慣などによって治療効果が異なります。

治療後、効果を実感するまでには数週間〜数か月を要する場合があります。

慢性疾患や進行性の疾患に対しては、1回の治療で完全に改善しないこともあり、継続的なリハビリや再注射が必要になるケースもあります。

注射部位に局所的な炎症反応が起こることがありますが、通常は数日で改善します。

医師の判断により、外科的治療を優先すべきと判断されることもあります。

よくある質問(FAQ)

治療は1回で完了しますか?

基本は1回の注射で効果を期待しますが、状態によっては複数回の注射を検討する場合もあります。

副作用はありますか?

自己血由来のためアレルギーリスクは極めて低く、安全性の高い治療とされています。

ただし、注射部位に一時的な痛みと腫れが出る場合があります。

他の治療(リハビリ・薬)との併用は可能ですか?

はい、可能です。

当院では治療後のフォローアップとして、適切なリハビリも提案しています。

まとめ

PFC-FD Ver.2治療は、自分の血液を利用して、患部の再生を促す先進的な再生医療です。

手術を避けたい方、慢性の関節痛に悩む方、他の治療で改善が見られない方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。

まずは一度、医師による診察とご相談をおすすめします。

関連記事

PAGE TOP