医療コラム

腰椎椎間板ヘルニア完全ガイド|症状・原因・治療法まで整形外科医が解説

腰や足のしびれ、痛みで「これってヘルニアかも…」と不安になっていませんか?

本記事では、脊椎外科の経験を持つ整形外科医が腰椎椎間板ヘルニアの症状や原因、診断方法、治療の選択肢について、わかりやすく解説します。

保存療法から手術、リハビリ、さらには再発予防のためにできることまで幅広く学べますよ。

腰椎椎間板ヘルニアとは?

働き盛りの30代〜50代に多く見られ、放置すると日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状と生活への影響

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、以下のとおりです。

  • 腰の痛み
  • 足の力が入りにくい
  • 長時間の立位・座位がつらい
  • お尻から太もも、ふくらはぎまでのしびれ

症状の程度は人によって異なりますが、日常生活や仕事、スポーツに大きな影響を及ぼすこともあります。

腰椎椎間板ヘルニアの原因とリスク因子

腰椎椎間板ヘルニアの原因は、一般的に下記のものが挙げられます。

  • 加齢による椎間板の変性
  • 激しいスポーツや重労働
  • 長時間のデスクワークや中腰姿勢

また遺伝的要素や喫煙歴も関係すると言われています。

腰椎椎間板ヘルニアの診断方法と検査

当院では問診と身体所見にくわえ、MRIなどの画像検査を組み合わせることで正確な診断を行います。

しびれの部位や筋力低下の有無を丁寧に評価することで、治療方針を個別に設計します。

腰椎椎間板ヘルニアの治療法の選択肢:当院の対応

神経を圧迫しているヘルニアは自然に吸収されることがあり、 8割以上の方が保存療法で改善することが知られています。

症状や神経の圧迫の程度に応じて、以下のような治療法を組み合わせます。

  • 薬物療法:痛みや炎症を抑える基本治療
  • リハビリ:物理療法、運動療法、徒手療法
  • 神経ブロック注射:痛みの軽減と機能回復

薬物療法は、痛みのコントロールと神経の炎症を抑えるための基本的な治療です。

当院では症状の程度や患者さまの体質に合わせて、以下の薬剤を使い分けています。

  • ビタミン製剤(メコバラミンなど)
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • 神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン、デュロキセチンなど)

薬物治療はあくまで痛みの緩和を図る手段であり、症状の根本を改善するためにはリハビリや姿勢改善との併用が重要です。

また症状の強い方に対しては、以下の神経ブロック注射も行っています。

  • 仙骨ブロック
  • 硬膜外ブロック
  • 神経根ブロック

これらは神経の炎症を抑え、痛みを一時的にでも大きく軽減させるため、日常生活の質を向上させる助けとなります。

手術が必要なケースとは?提携病院への紹介も対応

症状が強く、保存療法では改善が見込めない場合には、手術適応になることもあります。

私はもともと脊椎外科医として多くの手術を担当してきた経験があり、必要に応じて信頼できる病院をご紹介可能です。

手術の必要性を冷静に判断し、患者さまのご希望に沿った治療計画を提案できるのが当院の強みです。

腰椎椎間板ヘルニアのリハビリと再発予防のポイント

腰椎椎間板ヘルニアの治療において、リハビリはとても大切な役割を担っています。痛みが落ち着いた後も、再発を防ぐための身体づくりが欠かせません。

当院では理学療法士による個別の運動指導も行っており、自宅でできるストレッチやトレーニング方法もお伝えしています。

ちなみに日常生活で気をつけることには、下記のものがありますね。

  • 長時間の前かがみ姿勢を避ける
  • 座るときは背もたれを活用し、骨盤を立てる
  • 重いものを持ち上げるときは、膝を曲げて腰に負担をかけない

こうした日常の小さな習慣改善が、症状の予防と再発防止に大きく影響します。

無理に「すぐ治そう」と焦るよりも、段階的に身体を慣らすことが大切です。

痛みが取れた後も、一定期間は継続してリハビリを行うことをおすすめしています。

仕事・日常生活への復帰ガイド

腰椎椎間板ヘルニアは、仕事や日常生活との両立が課題になることが多い疾患です。

保存療法の場合、痛みがコントロールできれば2〜4週間程度で仕事復帰可能なケースが多いですが、個人差があるため医師と相談しながら進めましょう。

職場復帰するにあたっては、以下のように椅子・デスク環境の整備をおすすめしています。

  • クッションで腰のサポートをする
  • スタンディングデスクを利用する
  • 定期的に立ち上がって軽く体を動かす

お子さんの抱っこや洗濯のシーンでは中腰を避け、しゃがむ動作に切り替えるだけでも大きな違いがあります。

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは、痛みやしびれで日常生活に支障をきたす疾患です。

しかし正しい診断と治療を行えば、十分に回復可能。

ブロック注射やリハビリ、そして必要時の手術紹介など、当院では患者さま一人ひとりの状況に合わせた対応を行っています。

腰の症状でお悩みの方は、お早めにご相談ください。あなたの「これからの暮らし」を一緒に支えていきます。

関連記事

PAGE TOP