アイシングに対してどのようなイメージがありますか?
ケガをしたから冷やす
痛いから冷やす
熱を持ってるから冷やす
だいたいはこのようなイメージではないでしょうか。ですが、それは半分正解で半分不正解です。
アイシングシリーズを通して、アイシングについて見直し適切な処置ができるようになりましょう!
アイシングを行うタイミング
❶ケガをしたときの応急処置
❷コンディショニング目的
アイシング=応急処置というイメージを持たれているのが大多数です。そして、応急処置の期間が終わったとしても、特に目安がないまま、いつまでもアイシングを続けてしまっていることが多いです。
応急処置とセルフケアが混同された状態で、アイシングが行われている
応急処置とセルフケア(コンディショニング)では目的も身体の状態も違います。この状態で、一般的なアイシングを行い続けることは身体にとって良いのでしょうか?
過保護なアイシングのデメリット
“ケガをしたらアイシング“という考えは広く浸透し、スポーツ現場に限らず一般の方にも強く支持されています。ですが、2010年あたりからスポーツ医学分野では、だんだんとアイシングに対して否定的な考えが出てきています。例えばこのようなものです。
アイシングがケガからの回復を遅らせる
- アイシングによってリンパや血流が滞り、炎症や痛みを引き起こす物質がケガをした箇所に留まることになる
- 30分以上のアイシングは神経にダメージを引き起こす可能性がある
- 過度なアイシングは、ケガした靭帯への血流を阻害して靭帯の回復を遅らせる
- 筋肉の回復を助けるマクロファージの機能を低下させる
- 筋肉の損傷直後にアイシングを行うと、骨格筋の再生が遅れる
“ケガをしたらアイシング“これ自体は応急処置として間違いではありませんが、アイシングのやり方は考える必要がありそうですね。
スポーツ現場とアイシング
アイシングを続ければデメリットもあるとお話しましたが、Jリーグでは面白いことが起こっています。
サッカーJ1~J3全チームのトレーナーが集まったカンファレンスで、100%のチームがアイシングを現場で行っていることが分かりました。
不思議なことが起こってますね。。。
- スポーツトレーナーは、ケガをした後24~72時間は継続的にアイシングを実施すると習ってきた
- アイシングの提唱者自身が、アイシングの全てを否定しているわけではない
- トレーナーや選手がアイシングの目的をはっきりさせている
つまり、これまで何十年と信じられてきたアイシング効果を時と場合によって使い分けているんです。
アイシングの効果ってどのようなものがあるの?
ケガ直後の時と場合ってなに?
このお話は次のコラムでお伝えしますね。
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