ストレッチ

vol.1 種類・効果・タイミング

ストレッチの

種類・効果・タイミング

静的 or 動的

目的は5つ

運動前 or 運動後

 

ストレッチコラムの表紙

みなさんにとっても馴染み深いものの1つである、ストレッチ。クリニック内の会話だけではなく、お知り合いの方との会話やスポーツ現場でも話に挙がってくることが多いはず。

私たち医療従事者が、患者さまからお聞きすることが多いのは、以下のような内容です。

  • ストレッチしてるけど、身体が柔らかくなりません
  • 忙しくて毎日続きません
  • どのようなストレッチをしたら良いか分かりません
  • 運動前には静的ストレッチはしません
  • いつストレッチを行うのが良いですか?
  • 身体が硬いから怪我をするんですよね?

「ストレッチは意味がない」という意見を見聞きすることがあるかもしれませんが、そのようなことはありません。

ストレッチの目的や方法を理解できれば、高い再現性を持って効果を実感することができるはずです。

本コラムを通して、上記の疑問やお悩み解決のきっかけになれれば幸いです。

ストレッチの強み

トレッチについてお話する前に、『ストレッチの意味』についてお伝えします。目的の是非はともかく、ストレッチが今のように多くの方から支持され続けているのには3の理由があります。

肯定的・批判的ともに文献数が多い

一般の方にも馴染みが深い

馴染みがあるため、再現性がある

あなたの前にトレーナーがいて、常に指導してもらえるなら一般的なストレッチ以上に効果的なことを教えてもらえるかもしれません。

ですが、現実的にそのようなことは難しいからこそ、馴染みがあり、再現性があるストレッチにあなたの目的達成の想いを込めているのではないでしょうか?

「運動前には静的ストレッチはダメです」、「怪我予防にはストレッチです」、など聞きますが、方法・目的・お身体の状況によってケースバイケースです。

ですので、ストレッチという分かりやすいものでも、一概に何かを言い切ることはまだまだ難しいのが現状です。

ストレッチの種類は大きく2つ

動的ストレッチ

静的ストレッチ

 女性がストレッチをしている風景

ストレッチの種類は大きく2つあります。1つがみなさんにとって最も馴染み深い静的ストレッチ、もう1つは動的ストレッチです。

静的ストレッチは下の動画のように、伸ばしたい筋肉をジワ〜っと伸ばします。

反対に、動的ストレッチは身体を動かしながら行うもので、運動前に行うことが多いです。

紹介されている書籍やサイトによってはこれより細かな分類があったり、違う名前で紹介されていることがあるかもしれませんが、基本的にはこの2つです。

静的・動的ストレッチの

タイミング

静的・動的によってストレッチを行うべきタイミングは異なります。

静的ストレッチは運動後

動的ストレッチは運動前

いかがですか?普段されているストレッチをシーン別に使い分けられていたでしょうか?

ストレッチという言葉は浸透しても、その種類や使い分けまで浸透していないのが現状です。細かく言えば運動前・運動後の使い分けに関しても、「100%そうです!」とは言い切れません。本コラムを通じてストレッチマスターを目指していきましょう♪

さて、ここで疑問に思うことが出てくるはず。なぜ、静的ストレッチは運動後で、動的ストレッチは運動前なのか。逆ではいけないのか。

その理由はこちらです。

運動前に静的ストレッチを行うと、筋力・ジャンプ・ランニングなどのパフォーマンスを落としてしまう可能性が高い

怪我予防やパフォーマンスアップのためにストレッチをされている方にとっては、見過ごせない問題ですよね。

ストレッチのセオリーは、運動前に動的ストレッチ、運動後に静的ストレッチです。

ただ、運動の前に静的ストレッチが取り入れられていることも事実ですし、その習慣や文化を変えていくことはとても難しいはずです。また、運動前に静的ストレッチは絶対にダメというものでもありません(これに関しては本コラムの別の投稿でお伝えしますね♪)。

現状のルーティンを変えていくというよりも、今のルーティンに付け加えるというイメージの方が理想的です。

ストレッチの目的

ストレッチの目的は主に5つあります。

  1. 柔軟性の改善
  2. ケガの予防
  3. 筋肉の緊張緩和
  4. 疲労回復
  5. 血流増加

一般的にはこれらが挙げられますが、まだまだ不明確な部分が多いのも事実です。


第1回ストレッチコラムはこれで終わりです。ご覧いただきありがとうございました。第2回ストレッチコラムは”静的ストレッチのやり方“についてです。ぜひご覧ください✨

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