真夏の快眠法4つ
いよいよ熱中症シリーズの最終コラムです。みなさんは“睡眠”と”熱中症”の関係をご存知ですか?
暑さが厳しくなる8月は熱中症で救急搬送者数が多くなる時期であることは以前にお伝えしました。この救急搬送者数に影響しうる睡眠に関する要素は4つあります。
- 日中のWBGT*
- 前日の夜間平均気温
- 中途覚醒時間
- 睡眠効率
*WBGT・・・湿球黒球温度(気温と湿度を考慮した暑さ指数)
つまり、「前日の夜の睡眠状態」が関係します。
長い梅雨が明けると、真夏日や猛暑日となるところが増えます。そうなると、熱帯夜になって寝苦しい日が続きます。
暑くて目が覚めるという方もいらっしゃるかと思います。
夜間の平均気温が上がるにつれて、中途覚醒時間が長くなるという研究結果も出ており、睡眠効率が悪くなると翌日の熱中症リスクが高まります。
睡眠効率を上げ、気持ちよく寝るためには、いくつか工夫すべきポイントがあります。
❶寝室環境を温度28℃以下、湿度50〜60%にする
冷房をつけないという方もいらっしゃるかと思いますが、寝苦しい環境は睡眠効率を下げてしまい熱中症リスクが高まります。
❷冷房の使い方
夜間は冷房をつけたままにすることを推奨。室温設定は28℃以下に設定。冷風が直接当たらないよう注意します。
❸湿気のこもりにくい寝具
熱や湿気が篭りやすいのは背中部分。涼感素材のものや通気性に優れた敷きパッドなどを使用して発汗による湿度を調節しましょう。
❹シャワーの浴び方
寝る前に体温を上げておくことで放熱が進み、寝つきが良くなるため、少しぬるめのお湯でゆっくり入浴するのがおすすめ。
シャワーで済ませる方も多いと思いますが、その場合はできるだけ身体が温まるようにシャワーを長めに身体に当てるなど工夫しましょう。
全8回シリーズでお送りした熱中症コラムは、今回で終了になります。
今後、新たなコラムも予定しております。お楽しみに!
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