熱中症

体温調節の仕組み

熱産生と熱放散

温調節の基地局は脳内の”視床下部“という場所にあります。ここはウイルスなどに感染した際などに、発熱の指令を出す発熱の基地局でもあります。

視床下部が指令を出し、全身の体温を調節して一定の体温に保っています。熱中症になると、この体温が過度に高くなってしまいます。

体温は、”熱産生“と”熱放散“という2つの機能のバランスによって一定に保たれています

熱産生は、運動中に筋肉で生じる熱太陽からの熱地面からの輻射熱などによって生じます。熱産生が大きくなると熱放散という反応が起こります。

熱放散は、身体の熱を下げるために生じる反応です。呼吸で息を吐く汗をかく皮膚の血管を拡張させることで身体から熱を出します。

消火活動中の写真

通常であれば熱放散によって体温は一定に保たれますが、暑熱環境では気温や湿度の影響もあり、熱放散が追いつかず体温(特に深部体温)の上昇が顕著になります。

こうして熱産生と熱放散のバランスが崩れ、熱中症になってしまうわけです。

近年の研究では、運動中の過度な体温上昇によって判断能力などの認知機能が低下すると言われており、スポーツをする人にとってはパフォーマンスにも影響することが懸念されます。

パフォーマンスを維持するためにも、体調管理するためにも、過度な体温上昇を防ぐ手段を講じることがとても大切です。

体温を過度に上昇させないために、身体を冷やすこと。では、どのように冷やすのが良いか。これについては、また次回お話していきますね。

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